性善説とは?四徳と四端について解説

哲学

性善説とは?

性善説とは孔子の弟子である孟子が唱えた説で、「人は生まれながらにして善な生き物である」ということです。言い換えるならば、「人は生まれつきいい人である」ということです。例えば迷子の子供がいたら誰もが助けるだろうと考えたのです。

人が生まれつき持つ4つの善い心、四端(したん)とは?

人は生まれつき4つの善なる心をもつと孟子は説きました。この4つの心を四端(したん)と呼び、「惻隠の心」、「羞悪の心」、「辞譲の心」、「是非の心」があります。以下ではそれぞれの心について解説していきます。

1.惻隠の心(そくいんのこころ)

惻隠の心とは「人の不幸を見逃せない心」のことです。迷子の小さな子供がいたら助けたくなるでしょう。そのような心を孟子は惻隠の心と呼びました。

2.羞悪の心(しゅうおのこころ)

羞悪の心とは「悪いことは恥ずかしいものであると思う心」のことです。自分が働いている会社のお金を盗まないなどのようなことです。

3.辞譲の心(じじょうのこころ)

辞譲の心とは「お互いに譲り合う心」のことです。相手を思いやったりして、席を譲ったり、相手を先に通したりするような心のことです

4,是非の心(ぜひのこころ)

是非の心とは「善いことと悪いことを見分けるこ心」のことです。

四端の完成形、四徳(しとく)とは?

上で解説した四端には完成形があり、それを四徳(しとく)と呼び、仁、義、礼、智があります。孟子は四端を極めれば四徳は誰もが修得することができると説きました。

四徳の種類

仁・・・惻隠の心の完成形

義・・・羞悪の心の完成形

礼・・・辞譲の心の完成形

智・・・是非の心の完成形

まとめ

今回は性善説から、四端(したん)、四徳(しとく)について解説しました。孟子は四端を生まれながらにして持つ心と説いているので、日頃から意識すれば誰でも四徳にたどりつけるかもしれませんね。

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